これまで難題とされてきた子宮を摘出したあとの腹圧性尿失禁の問題です (写真は、この研究の研究者のひとりのクロアチアのFistonic教授と奥井)
最初に問題点をあげると、
なぜ、このような話があるかといえば、子宮を摘出することで、子宮の周囲の靭帯や筋肉を切断しますので、その部分の体内のコアをささえる能力がなくなっています。ここで、尿道に人工テープを挿入すると、尿道の部分の骨盤の力だけつよくなります。すると、バランスが悪くなり、結局は骨盤臓器脱の修正に、体内にメッシュをいれないと維持できなくなります。
この論文のポイント
トルコ、クロアチア、イタリアの3つの国での集計論文で、後ろ向きコホート研究では、35人の子宮摘出患者と34人の非子宮摘出患者のSUIの連続サンプルを登録することができました。非蒸散性エルビウム・ヤグ・レーザー(Fotona、スロベニア)の治療が、子宮摘出後の人でも、子宮のある人とかわらず効果があるかを調査しました。主な結果は、失禁質問票-尿失禁ショートフォーム(ICIQ-SF)で行っております。
結果としては、期間限定であるもの効果あり
この研究では、子宮を摘出していると、子宮がない人に比較して効果がないとされてきましたが、
レーザーは腹圧性尿失禁をおさえる効果があります
(奥井の感想)
これは、メッシュしかないという発想をかえる最初の1歩であるとおもいます
より普及していくことで、定期的なレーザーを使って、腹圧性尿失禁を維持できるようになれば、
快適な生活にかわっていくとおもいます