レーザーによるGSM治療
GSM(閉経関連性器泌尿器症候群)は、2016年に国際性医学会などが会議をして制定されたあたらしい病名です。それまでは、泌尿器科では尿道狭窄、放射線科では尿道圧迫症候群、婦人科では萎縮性膣炎 と、女性器と泌尿器の両方の老化により排尿障害や頻尿や膣の痛みなどを招いた病気が、それぞれ別々に存在していました。
別々に存在すると、メリットは少なく、デメリットばかり目立ちます。たとえば、ある泌尿器科に言ったら尿道はわかるが、膣はわからないとか、今度は婦人科に言ったら膣はわかるが尿道はわからない、という具合です。一緒の病名になって初めて、医師の方も対応しやすくなり、患者のほうも理解しやすくなります。
こうしたGSMについて論じた論文をとりあげます
ここで、重要なのは、膣レーザーは米国より注意が2018年にでたことです
このとき、米国政府FDAから報告書を要求されたのは、以下の会社です。年月日は、要求された日。
Venus Concept Ltd.- 2018年8月1日
BTL Industries Inc 2018年7月26日
Cynosure Inc 2018年7月24日
Alma Lasers-2018年7月24日
Sciton Inc -2018年7月24日
Thermigen Inc -2018年7月24日
Inmode MD Ltd.-2018年7月24日
Fotona社の自発的取組
そこで、Fotona社のみがFDAのリストにはいっていませんでしたが、自発的に統計をとりました
ピサ大学ガンバチャーニ教授のまとめた113000人の膣レーザー(エルビウム・ヤグ・レーザー)の効果と副作用の集計です
このレーザーは、GSMに関連する膣萎縮のためのレーザー治療です。膣の潤滑の改善されたレベルを生成し、膣の乾燥や不快感を和らげることができ、膣粘膜表面の細胞発育を刺激します。膣萎縮治療は、このように、より楽しく、楽な黄金時代にセクシュアリティを作り、クリームやゲルと同等の効果がえられます。一年以上続くことができます。
この『クリームと同様』という根拠になる部分は、以下の論文の報告にあります
ユーチューブある説明
ユニークな利点
ほぼ無痛であることです。鎮痛薬や抗生物質を使用する必要がなく、回復は非常に迅速であることです。
なお、応用として、エルビウム・ヤグ・レーザーだけだと、3回のセッションを必要としますが、ネオジウム・ヤグレーザーを併用することで、回数が少なくすみます
がんばれニッポン!日本から世界へ発信する。
過去の英語論文は、尿失禁の世界的なメーカー フォトナ社の会社紹介冊子に写真付きで引用されています。
日本では、『レーザー尿失禁治療』とか『インティマレーザー』という名前で広く知られているメーカーです。
日本からは、いまのところヨーロッパにはとても追いつけませんが、存在感をだしています
フォトナ社の小冊子のアドレス
日本からは、以下の写真付き引用がされています。(奥井論文が4つ紹介。満行先生が1つ紹介 の合計5本)
ヨーロッパからはマルコ・ガンバッチャーニ教授(イタリア)の論文が最多4本など16論文が写真付き紹介
アメリカからはエイドリアン・ガスパー教授(USA/アルゼンチン)の論文が最多4本など
そのほか、一覧表には65論文がピックアップされています。