① 骨盤臓器脱の基本は、ハーバード大学から
常に最先端、最新の医療材料という考え方には偏りがあります。まずは、体にやさしい基本手術でなおせるかどうか検討して、そこに、最新の技術をどのように組み込むか考えるべきです。
その点で、ハーバード大学ブリガム＆ウイメンズ病院は、全米でもっとも伝統がある女性病院を原点にもちます。わたしたちのクリニックの見本です。
ハーバード大学から帰国して、2023年までの20年間で、毎年600-1000件で、15000件の骨盤臓器脱手術ができました。この間、ずっと基本手術をまず守って過ごしています。毎月の手術件数はこちらをみてください。
② 毎年1000件前後の骨盤臓器脱手術で技術を維持
手術は、結局のところ、その担当チームが年間にコンスタントに経験を維持するところからはじまります。ある程度の安心できる手術件数を維持していれば、数％におこるであろうトラブルへの対処が確実にできるようになります。逆に、基本手術をどのように応用すべきかもわかりますので、最低限の負担ですみます。
③ メッシュトラブルにあえて挑戦すること
世界中でメッシュ手術がされています。このため、メッシュトラブルは確実に増えています。かって当院も短い期間ですが、メッシュによるTVM手術をしていた時期があり、そのときの患者さんにトラブルがおきれば、摘出して、メッシュなしの手術をするのが義務です。このためにも、全国のメッシュトラブルの患者さんをできるかぎり引き受けて摘出手術を実施して、経験値をあげる努力をしています。
