萎縮性硬化性苔癬は痛みをともない排尿困難になる病気です
治療には、用手的な拡張だと痛みを伴いやすいため、麻酔をしたあとに丁寧な切開を置き、さらに、傷を縫合して痛みを感じないように努力しております。印象としては、縫合をしない人に比較して、縫合をした人は10%ぐらいの痛み(痛み止めの使用量)だと思われますが、それでも術後1か月は感じやすいので気をつけてください
そのまま放置すると、尿閉になります。以前(平成10年ごろまで)は、戦時中の影響で男性にこの疾患が多く、何人も陰茎がんになった人をみました。それは戦争が影響したものでした。現在は、女性に多く、加齢によるものです。ですから、がんになる人は少ないです。しかし、まったくいないわけでなないので、必ず皮膚科専門医と連携して治療にあたっています。
なお、当院と共同で膣レーザー治療の研究をするスロベニアの研究者により、この疾患は膣レーザー治療が効果的であることがわかりました。自費になるので、あえておすすめしていませんが、ご希望の方は申し出てください