抗体検査
採血による新型コロナウイルス抗体(IgG&IgM)検査を当院で受けられます。抗体検査は、手術クリニックにとっては、術前スクリーニングとして他の方法(PCR検査、抗原検査)がでるまでにすぎません。一方で、簡易に使えます。
- 現在、イムノクロマト法と呼ばれる迅速簡易検出法をはじめとして、国内で様々な抗体検査キットが研究用試薬として市場に流通していますが、期待されるような精度が発揮できない検査法による検査が行われている可能性もあり、注意が必要です。
- 現在、日本国内で医薬品・医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)上の体外診断用医薬品として承認を得た抗体検査はありません。WHOは、抗体検査について、診断を目的として単独で用いることは推奨されず、疫学調査等で活用できる可能性を示唆しています。(2020年時点)
使用可能な抗体検査
IgMは感染の初期段階(約7日間以内)で生成されると予測します。
IgG抗体とは、「既に感染した」方の血液中にみられる免疫物質であり、感染後から徐々に増加し、発症10-14日程度経過すれば、当面の間でほとんどの方の血液中に一定量以上みられると予測します。
「現在、新型コロナウイルスに感染しているかどうか」を判定するものではありませんが、このことで新型コロナウイルスに感染しやすい環境にいるかどうかはわかります
推奨される2つの会社の抗体検査
SD BIOSENSOR社の迅速キット
感度95.7%、特異度96.7%と非常に精度の高い検査です。
指先から数適血を採ります。
結果は15分ほどででますので、当日検査の結果をご説明可能です
ロシュ社の抗体検査
感度100%、特異度99.8%と非常に精度の高い検査です。
採血を2cc採取して検査することになります
結果が出るまでに2-4日かかります。
注意点
コロナウイルスの中には風邪の原因となるヒトコロナウイルスが4種類あります。これらの風邪のウイルスと交差反応が起こり、風邪を引いた人でもこの新型コロナの抗体検査キットが陽性になってしまう可能性があります。