骨盤臓器脱
骨盤臓器脱30 おもいでに残る治療
たくさんの骨盤臓器脱の方をなおしてきました
その中の思い出をおはなしします
高齢者の手術でハイリスク。でも、仲間がいた。それは在宅ケア
僕は、なかまの循環器内科がとめる中、倫理委員会をひらいて承諾をえて、とうとう手術にふみきりました。麻酔科は、反対して、手術室に同席すらしていただけませんでした。みんな何かあったら、訴訟されると言いだす始末でした。僕は、僕個人の責任で手術をするために、訪問看護ステーションと連携し、在宅ケアの専門内科医とも話し合い、自宅にかえることを前提に手術をすることにふみきりました。手術の方法は、わずかな時間しかないので、簡単なメッシュ手術にすることにしました。局所麻酔でできて、血管にさえ当たらなければ出血がないからです。緊張しながら、局所麻酔をして、血管にあたった瞬間手術は中止という約束にして、家族全員の了解をえました。手術は、わずか15分でおわらせました。TVM手術という名前がまだなかったころの、メッシュ手術です。この間、僕の気持ちに賛同した循環器ドクターや在宅ドクターは待機してくれました。超高齢者への手術に、賛同しないドクターと賛同するドクターが完全にわかれましたが、それでも、仲間が沢山いたのです。
そして5年間
彼女はその後5年間、通院してきました。とくにすることもなく、毎回世間話をする程度ですみました。頭のしっかりした患者さんでした。クリニックを開業したら、一番にいきたかったけど、風邪をひいいてね、、、といわれていました。手術から5年後、僕は彼女によばれました。看取りをおねがいされました。しずかな看取りをしました。
僕は彼女の往診は、葬式のあった教会にもいきました。彼女はいいました、『先生、ありがとう。膀胱がおちている病気、何歳でもなおしたいんだよ。先生は夢をかなえてくれた。30年間あるくこともできなかったのに、先生のおかげで、なんとラクな5年間だったか』と。
そのとき、僕はこれが、僕に与えられた仕事だとおもい、積極的に80代の手術をはいめました。年齢と心臓をみてすぐ断ることはしない。出来る限り手術できないか努力する。と。
骨盤臓器脱手術を通じて、その人とつきあうこと
わたしたちは、わかってもらえない悩みを、肩の力をぬいてたのしく取り組んでいきます。いままで1996年からはじめたとりくみ、仲間も増え、これからもたのしくユニークに!人と付き合うのは、たのしいことです。
マンガをつかえば、わかりやすいし、なんといっても、前向きな楽しい気持ちで病気をおしえてくれる。それがマンガの力ですね。
骨盤臓器脱
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受診されると骨盤臓器脱の程度を確認します。よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニックでは、かならず奥井医師が直接確認をします。どうぞご協力をおねがいします。
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