尿失禁のレーザー治療

尿失禁レーザーの論文とその歴史

SUIのレーザー治療の目的は、尿道下ハンモックと周囲の支持筋膜の結合組織を強化することである。現在までに、SUIにおけるVELとCO2レーザーの両方の有効性を評価する19の研究論文があり、主にVELが使用されています。これら論文の大多数は、3〜6か月のフォローアップを伴う小規模な前向き観察研究またはケースシリーズでという論文形式です。12か月以上の追跡調査が行われたのは3件の研究論文のみとまだ数が少ないです

 

代表的な論文を3つあげると以下です

トルコのエレル教授による論文で、TVTとTOT手術のあとで、尿失禁が治らない方にレーザー治療をおこなったものです。この論文にて、レーザー治療の分野として、腹圧性尿失禁のスタンダードである人工メッシュの修復手術にレーザー治療が考えることができるようになりました。

次の代表的論文が、当院のだしたもので、後ろ向きの調査により、『妊娠を希望する方には、人工メッシュよりもレーザー治療の方が優位にあること』を示唆しました。

3つ目が、イタリアのガンバチャーニ教授の論文で、膣レーザーを113000人の記録から副作用を研究するというものです。

 

当院の英語論文をやさしく解説

 

当院から英国レーザー医学会雑誌に採用された英語学術論文です。

これから結婚・妊娠を希望される方では、レーザー尿失禁治療(VEL)が選ばれ、そして効果が人工テープと同等です。その統計的研究です。

わかりやすくyoutubeにしました

尿失禁に最もつかわれるVEL(フォトナ社のレーザー)について解説

 

当院のエルビウム・ヤグ・レーザー機器は、フォトナ社製です。通称インティマレーザーという名前で知られています。(商品名ではありません)。組織の中の水分にターゲットを絞り、熱エネルギーを加えることで血管の拡張、組織のコラーゲンを促します。

インティマレーザー VEL

この治療デバイスの特徴は、以下にあげられます

  1. 腹圧性尿失禁の治療に使用できる
  2. トップジャーナルの学術論文が多くあり、効果的な結果で穏やかな治療は、不要な尿漏れを減らす。(治療効果の論文あり)
  3. 安全性が高い。低侵襲である(副作用の論文あり)
  4. 全身麻酔が必要としない。
  5. 日帰り手術である
  6. ダウンタイムがほとんどない(論文あり)

ストレスおよび混合性尿失禁を治療するために優しいレーザー治療です。レーザ分野でEU,台湾、カナダ、米国で特許を持つFotona SMOOTH ®パルスモードというレーザー技術は、穏やかかつ無痛であるように設計され、特別に設計された送達系を介して膣の表面に送達されます。その結果、組織が穏やかに加熱され、新しいコラーゲンの形成と骨盤サポートの強化が引き起こされ、身体活動、咳、くしゃみの際の不随意な尿漏れを効果的に停止または最小化するのに役立ちます。膣全体のゆるみや、女性の性機能の改善、日常生活の性器と泌尿器の不快感を取り除きます。

治療は、腹圧性尿失禁では軽度から中等度の腹圧性尿失禁患者に最適であり、重度の腹圧性尿失禁にも非常に良い結果をもたらします。混合型失禁患者は尿意切迫感を緩和します。膣のゆるみ(膣弛緩)が気になる人にも適切と考えられます。

上記に書いてあるデータの根拠の一つは、先に3大論文で取り上げたトルコのエレル教授の別の論文にあります。この論文では、40人の腹圧性尿失禁と混合性尿失禁の患者治療データから考察をしております

 

どのようにIncontiLase®が組織を育てるか?

  1. 前膣壁に重点を置いた結合膣組織の穏やかな加熱(組織は温度を上昇するとヒートショックプロテインという物質がでて、細胞の成長がすすむ)
  2. コラーゲン新生の活性化と照射組織の収縮と引き締めにつながる
  3. 不要な尿漏れの減少する

ユニークな利点

ほとんどの場合のために、二つの治療セッションがあれば、軽度または中等度であっても腹圧性尿失禁を軽減するのに十分です。手術前の特別な準備や手術後の予防策は必要ありません。すぐに通常の日常生活に戻ることができます。他の利点は、無痛であること、鎮痛薬や抗生物質を使用する必要がなく、回復は非常に迅速であることです。

このアニメーションや治療についての病理に関しての論文は、アルゼンチンのメンドーサ大学ガスパー教授の論文があります。この論文にて、組織がレーザー後に育つことが確かられています

 

 

 

がんばれニッポン!日本から世界へ発信する。

過去の英語論文は、尿失禁の世界的なメーカー フォトナ社の会社紹介冊子に写真付きで引用されています。
日本では、『レーザー尿失禁治療』とか『インティマレーザー』という名前で広く知られているメーカーです。
日本からは、いまのところヨーロッパにはとても追いつけませんが、存在感をだしています
フォトナ社の小冊子のアドレス

日本からは、以下の写真付き引用がされています。(奥井論文が4つ紹介。満行先生が1つ紹介 の合計5本)

ヨーロッパからはマルコ・ガンバッチャーニ教授(イタリア)の論文が最多4本など16論文が写真付き紹介

アメリカからはエイドリアン・ガスパー教授(USA/アルゼンチン)の論文が最多4本など

そのほか、一覧表には65論文がピックアップされています。

 

 

 

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