陰唇の解剖学の変化は、再発性尿路感染症に影響を及ぼしますか?

Do variations in labial anatomy have an effect on recurrent urinary tract infection?
Arif Aydın, Adeviye Elçi Atılgan, Mehmet Giray Sönmez, Leyla Sönmez, Mehmet Salih Boğa & Mehmet Balasar
International Urogynecology Journal (2020)

概要
序論と仮説
陰唇の解剖学的構造の変化は、膣のpH上昇および再発性UTIの危険因子となる可能性があります。この研究の私たちの目的は、陰唇の解剖学の変化が膣のpHと再発UTIに及ぼす影響を示すことでした。

方法
再発性尿路感染基準を満たし、除外基準を満たしていない、18歳から50歳までの合計331名の閉経外性的患者がグループ1の研究に含まれており、UTIが再発していない患者440名が含まれていましたグループ2では、コントロールグループ。参加者の膣のpH値を測定しました。小陰唇は、バンウェル分類に基づいて陰唇解剖学として分類されました。素因と人口統計データも質問され、測定され、記録され、比較されました。

結果
Banwell分類に基づいて、グループ1と2の間の唇の解剖学的構造に有意差が検出されました。グループ1のBanwellタイプ3(76%)およびグループ2のBanwellタイプ2(55%)は、有意に高いことが観察されました。2つのグループ間で小陰唇の左右の垂直および水平の寸法に有意差がありました。また、膣のpHは、グループ2と比較してグループ1の方が有意にアルカリ性であることが観察されました(6.11対4.48)。

結論
再発性尿路感染症には多くの原因がありますが、この研究では、Banwell分類(タイプ3)に基づく下3番目の隆起における膣のpH不均衡と小陰唇解剖が最も重要な原因の1つであることを示しました。したがって、再発UTI患者では膣の解剖学的構造を評価する必要があると考えています。

(解説)
GSM(閉経関連性器泌尿器症候群)で大変注目される陰唇の状態と感染症である。GSMの治療で非常に厄介なのが、陰唇の血流がわるくなったために、そこに常在菌が悪玉菌にかわり反復して尿路にはいることだ。ここを、なんども石鹸であらえば皮膚があれるし、抗菌剤がつかえるわけではない。そこで、非蒸散性ErYAGレーザーが有益なのだが、世界的には治療がはじまったばかりでエビデンスはよわい。しかし、注目がはじまったのは、大変のぞましいことである。

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