【当院の海外論文】ヴルヴォディニアに対するレーザー治療の効果のあった症例

ヴルヴォディニア(英:Vulvodynia)

は、女性の陰部の慢性の痛みです。国際的な病気の分類では、ICD-9 625.7に入り、女性陰部の疼痛や他の疾患に属します。原因不明で、治療法がないとされています。

ヴルヴォディニアでの診察方法

当院は、この疾患が間質性膀胱炎に合併しやすいという事実から、間質性膀胱炎に効果的なエルビウム・レーザーと、GSM(閉経関連性器泌尿器症候群)に効果的なネオジウム・レーザーの組み合わせで、ヴルヴォディニアがかなり改善する人がいることを見つけました。

これは、症例報告として国際雑誌に採用されています。

**膀胱痛症候群と外陰痛症のための新しいレーザー治療法が注目されています**

膀胱痛症候群(IC/BPS)や外陰痛症は、女性の生活の質を大きく低下させる病気です。これらの病気に苦しむ患者さんは、長期間にわたる骨盤内の痛みや排尿回数の増加に悩まされます。一般的な治療法には、鎮痛薬や生活習慣の改善、またはホルモン療法などがありますが、満足のいく結果が得られない場合も少なくありません。最近、新たな治療法としてエルビウムレーザーとネオジムレーザーの組み合わせ治療が注目を集めています。

この治療法は、膣や外陰部にレーザーを照射することで、組織の再生を促進し、痛みを軽減するものです。特に、長期間のホルモン療法が難しい患者さんや、ホルモン療法に抵抗がある方にとって、効果的な選択肢となる可能性があります。

実際の症例では、55歳の女性がこのレーザー治療を受け、5年以上続いた骨盤の痛みや頻尿が劇的に改善しました。従来の治療法では効果が見られなかったこの患者さんは、月に一度、3か月間このレーザー治療を受けました。治療後、患者さんの痛みは大幅に減少し、排尿回数も劇的に減少しました。この効果は治療後6か月以上持続しました。

エルビウムレーザーとネオジムレーザーの組み合わせ治療は、最小限の侵襲で行えるため、体に負担が少なく、他の治療法と比べても副作用が少ないのが特徴です。さらに、この治療法は膀胱内ではなく、膀胱周囲の組織に働きかけるため、膀胱の機能を損なうことなく治療が可能です。

この治療法は、今後さらに研究が進められ、膀胱痛症候群や外陰痛症に苦しむ多くの患者さんに新たな希望を提供するものと期待されています。現時点では、エルビウムレーザーとネオジムレーザーの組み合わせ治療は、従来の治療法で改善しなかった症状に対する有望な治療法の一つとして考えられています。今後のランダム化比較試験や前向き研究により、その有効性がさらに確認されることが望まれます。

SEO対策としては、「膀胱痛症候群」「外陰痛症」「レーザー治療」「新しい治療法」「痛みの改善」といったキーワードを適切に使用し、検索エンジンでの露出を高めることが重要です。この治療法について知りたい患者さんに対して、わかりやすく、かつ信頼性のある情報を提供することを目指しましょう。

 

論文は、こちらです

https://www.cureus.com/articles/119080-is-erbiumneodymium-laser-combination-therapy-an-effective-treatment-option-for-interstitial-cystitisbladder-pain-syndrome-with-vulvodynia?utm_medium=email&utm_source=transaction

 

この疾患を診察する場合は、内診が不可欠です。

こちらが、診察する手順なのです。内診台にのって、順番に触っていくことで、痛みの度合いを見ていきます。

こちらも読みたい
【当院の海外論文】”症状グループの変化”が、膀胱部痛症候群/間質性膀胱炎の治療では重要です

関連記事

  1. メッシュによる仙骨膣固定術後の脊椎椎間板炎の重要性

  2. 【当院の教科書執筆】今日の治療指針2021年『尿道腫瘍』担当…

  3. 高齢で肥満の女性はTOT法のほうが成績がよい

  4. 子宮摘出後の患者でのTVT無効例にはレーザー尿失禁治療が効果…

  5. 間質性膀胱炎に膣レーザー治療の効果

  6. 【当院の海外論文】過活動膀胱に対する投薬とレーザー治療の比較…

PAGE TOP